高収入バイトはどう募集されているのか──元面接担当として見た現実
私は50代の頃、いわゆる“個人撮影会”などを含む高収入バイトの面接担当をしていたことがあります。
一般的なアルバイトとは大きく異なり、ネットでの求人募集が生命線。
今の時代、「高収入」「女性」「空き時間」などのキーワードを検索すれば、SEO対策の行き届いたサイトやリスティング広告がずらりと並びます。
多くの会社は、ひとつの企業が複数のホームページを作り、
「とにかく面接まで誘導すること」 を目的に運営しています。
昔は路上のスカウトが主流でしたが、現在は完全に“ネット経由のスカウト”へと姿を変えました。
サイトの作り方も非常に戦略的で巧妙、
写真やデザインの質が低ければ、離脱率が一気に上がる
ということを、Googleの分析ツールからはっきり見て取れます。
良いも悪いも、すべてが計算され尽くしている世界なのです。
甘い条件の裏にある「決して小さくないリスク」
ほとんどの高収入バイトは、
表には出さなくとも“性的要素”を含みます。
当然、リスクを伴いますし、トラブルがあれば一生ものの傷になる可能性もあります。
私が面接担当として見ていて感じた一番のリスクは、
「お金と引き換えに、守ってきた価値観や境界線(羞恥心、恥じらい)が壊れていく」
ということです。
例えば、生活が苦しいときに一度だけ路上生活を経験してしまうと、
その瞬間から“世界の見え方が変わる”ことがあります。
高収入バイトも同じで、一度簡単に大金を得てしまうと、
普通のアルバイトに戻るのが非常に難しくなります。
特に容姿の良い子には「バンス(前借り)」を渡して囲い込む店もあり、
お金の魅力で抜け出せなくなることも珍しくありません。
頼み事をする際は、多少高級な飲食店にてスタッフ数人で囲い込み、一生懸命お願い事して断りずらくします。
なぜ若い女性が狙われるのか──ターゲットは「貧困×容姿」
高収入バイトの募集主が狙うのは、
貧困状態で、なおかつ容姿の良い女の子 です。
学生、フリーター、実家を頼れない子、家庭環境が複雑な子……
“弱さ”と“若さ”が重なるほど、ターゲットになりやすくなります。
さらに、彼女たちの多くが
「大人と真剣に向き合った経験がない」
という共通点があるように感じました。
恩師と呼べる人もいない。
価値観を正してくれる大人もいない。
友達や先輩の狭いコミュニティの中で判断をしてしまう。
青春とは本来、もっと自由で健全なものであってほしいのですが、
現実には“危うさ”と隣り合わせです。
お金の使い方ひとつで、流される人生になる
私が面接担当だった頃、女の子たちにいつも伝えていたことがあります。
「普段の財布と、高収入バイトでもらったお金の財布は絶対に分けなさい」
なぜなら、1日で5〜10万円を手にすれば、
つい彼氏におごってしまったり、
周囲の人間関係までお金に依存するようになります。
そうなると、
“辞めたくても辞められない”
状況にどんどん近づいてしまうのです。
地雷系女子、ネットカフェ難民の子、精神的に不安定な子……
実に多くの若い女性と接してきましたが、
その背後には必ず“誰にも相談できない事情”がありました。
結論──若い女性に必要なのは「尊敬できる大人との出会い」
私がこの世界を見て感じた結論はひとつです。
「尊敬できる大人と、真剣に向き合う経験は人生を守る」
高収入バイト自体を否定するわけではありません。
留学資金、奨学金返済、やむを得ない理由で選ぶ人もいるでしょう。
しかし、道を踏み外すのも、立ち直るのも、
ほんの小さな人間関係ひとつで変わります。
だから若い子には、
“相談できる大人”をひとり持ってほしい
と強く思います。
それだけで未来は大きく変わります。
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