外資系ホテルと日本資本ホテル|泊まって気づく「見せ方」の違い
タイトル:なぜ外資系ホテルの朝食チーズは美味しく感じるのか?泊まるほど見えてくる演出の差
ホテルに泊まるたび、ふとした瞬間に「違い」を感じることがあります。
それは部屋の広さや価格ではなく、もっと細かな部分──空気感や演出、そして価値の見せ方です。
私は千葉の幕張周辺にもよく宿泊しますが、外資系ホテルに泊まった朝、決まって思うことがあります。
「チーズが美味しい」という、少し曖昧で感覚的な印象です。
もちろん、価格帯が上がれば使われる食材のランクも上がるでしょう。
しかし、それ以上に「印象として美味しく感じる」ように設計されている気がします。
チーズの種類、並べ方、照明、説明書き。
ほんの少しの工夫が、「特別な朝食」という体験を作り出しているのだと思います。
外資が入ると一気に華やぐ共用空間
もう一つ、はっきりと感じる場面があります。
那須などの避暑地にある、比較的手頃な価格帯のホテルです。
こうしたホテルに外資系ブランドが入ると、最初に変わるのは決まってエントランスやラウンジバーです。
チェックインした瞬間の雰囲気、スタッフの立ち居振る舞い、ラウンジの居心地。
それまで静かだった空間が、一気に「演出された場所」へと変わります。
中には、ワインの飲み放題が用意されているホテルもあります。
「この価格で、ここまで?」と、良い意味で驚かされることも少なくありません。
おそらく外資系ホテルは、滞在の第一印象と記憶に残る体験を何より重視しているのでしょう。
その一方で気になる「奥」の部分
ただし、良いことばかりではありません。
部屋の奥や、あまり人目につかない廊下に入ると、ふと違和感を覚えることがあります。
修繕が後回しにされていたり、清掃が少し甘かったり。
表からは見えない場所に、差が出てくるのです。
決して致命的ではありませんが、「あれ?」と感じる瞬間は確かに存在します。
日本資本ホテルが大切にするもの
もし同じ条件で日本資本のホテルだったらどうでしょう。
おそらく、こうした見えにくい部分にも、より細かな気配りが行き届いているはずです。
派手さはなくても、廊下の隅、設備の小さな傷、清掃の丁寧さ。
「何も感じさせないこと」を良しとする美意識が、そこにはあります。
それは日本的な「減点されないこと」を重視する考え方とも言えるでしょう。
演出か、完成度か
こうして比べてみると、外資系と日本資本のホテルの違いは、優劣ではなく思想の違いだと感じます。
外資系ホテルは、まず感動させる。
日本資本のホテルは、安心させ続ける。
どちらが良いかは、その人がホテルに何を求めるかによって変わります。
ただ、何度も泊まっていると、こうした違いが自然と見えてくるのも事実です。
ホテルは単なる宿泊施設ではなく、
価値観や文化の違いを映し出す空間なのかもしれません。
