「人の話は体全体で聞け」――65歳の今、改めて大切にしたい聞く力
私は、人の話を聞くのが好きです。
誰かが話している時には、自分の思考を一旦止めて、できるだけ相手の言葉に集中するようにしています。
これは、若い頃から意識してきたことですが、特に印象に残っている言葉があります。
それは、10年ほど前に亡くなった父が言っていた一言です。
「人の話は体全体で聞け」という父の言葉
父は、よくこう言っていました。
「人の話は、体全体で聞け」
耳だけで聞くのではなく、相手の表情や雰囲気、声の調子まで含めて受け止めるという意味だったのだと思います。
この言葉は、とても印象に残っていて、今でも人と話す時に思い出します。
相手の話を途中で遮ったり、自分の考えをかぶせてしまうと、本当の意味で相手を理解することはできません。
相手の立場に立つと見えてくるもの
人間関係の中では、時に意見の違いやトラブルが起きることもあります。
そんな時でも、「もし自分が相手の立場だったらどう動くだろう」と考えると、物事の全体像が見えてくることがあります。
相手の考え方や背景を想像することで、感情的にならずに状況を理解できるのです。
人の話をしっかり聞くということは、単に情報を受け取ることではなく、相手の立場を理解することにもつながるのだと思います。
質問と違う答えでも、柔らかく受け止める
会話をしていると、自分の質問とは少し違う答えが返ってくることもあります。
そんな時でも、私はなるべく柔らかく受け止めるようにしています。
相手には相手の思考の流れがあり、その話の中に大切なポイントが含まれていることも多いからです。
会話は、必ずしも一直線に進むものではありません。
寄り道のように見える話の中に、本音や大事な背景が隠れていることもあります。
会話を遮らないという小さな習慣
もう一つ気をつけていることがあります。
それは、相手が話している途中で、別のことに反応して会話を横切らないことです。
例えば、視界に何か気になるものが入ったり、別の話題を思いついたりしても、それに反応して話を遮らないようにしています。
会話の流れを大切にすることも、相手を尊重する一つの形だと思うからです。
これから先、脳の変化もあるかもしれない
私は現在65歳です。
これから先、年齢とともに脳の萎縮などの変化が起きる可能性もあるでしょう。
それは自然なことです。
だからこそ、落ち着いて人の話を聞く習慣だけは、できるだけ続けていきたいと思っています。
体力があると心も落ち着く
脳と体は、密接につながっています。
体力があると、気持ちにも余裕が生まれます。
逆に、疲れているとイライラしやすくなり、判断も乱れがちになります。
イライラは、正常な判断を失わせる大きな要因です。
だからこそ、体を動かし、体力を維持することも、穏やかな思考を保つためには大切なのだと思います。
年齢と人格は必ずしも一致しない
「年を重ねれば人格も完成される」
そんな言い方を聞くことがあります。
しかし、実際には必ずしもそうではないと感じることもあります。
私の周りには、自分より年上の人も多いのですが、意外と短気でせっかちな人も少なくありません。
もしかすると、それも脳の変化の影響があるのかもしれません。
自分にも訪れる変化に備えて
もちろん、その変化は自分にも訪れる可能性があります。
人は誰でも年を取ります。
だからこそ、今のうちから準備しておくことが大切だと思っています。
人の話を落ち着いて聞くこと。
感情に振り回されないこと。
イライラを習慣にしないこと。
そんな小さな積み重ねが、年齢を重ねた時の自分を少し守ってくれるのではないかと思っています。
