渋谷の夜に14万円?飲み放題3,000円のはずが…大人の“接待文化”を考えた日

カルチャー

先日、渋谷である会合があり、その流れで2次会へ行くことになりました。

場所は渋谷・プラザ通り付近のBar。私は渋谷のバー事情に詳しくないのですが、仲間の一人がネットで予約してくれました。

「1人3,000円で飲み放題」という話で、7名での訪問です。

寒波と大雨の渋谷、静かなスタート

その日は寒波に加えて大雨。店に入った時は、客も少なく、いわゆる普通のカラオケバーという印象でした。

ところが、しばらくすると違和感を覚えます。

やけに女性の数が多いのです。

女性のドリンク代は別料金と聞いていましたが、その時点では特に深く考えていませんでした。

“飲み放題”の本当の意味

席に着くと、女性たちの飲むペースがとにかく早い。

例えるなら、軽量後の格闘家が水抜きから解放されたかのような勢いです。

おそらくノルマや能力給があるのでしょう。仕事としての「飲み」がそこにはありました。

こちらは歌を歌い、会話を楽しみ、場の雰囲気も悪くはありません。

2時間ほど滞在し、さて会計となった時――。

合計138,400円の衝撃

提示された金額は、138,400円。

7名で割ると、1人あたり約20,000円です。

正直に言って、高いという印象は否めませんでした。3,000円飲み放題のはずが、現実はその数倍。

とはいえ、どこかで「やっぱり、こういうものか」と納得している自分もいました。

日本独特の“接待文化”

日本のビジネスシーンにおいて、こうした店が一定の役割を果たしているのは事実でしょう。

お酒の席で距離を縮め、場を和ませ、仕事につなげる。

もし自分が先頭に立ち、取引先6名を接待し、話が弾み、最後に自分一人で14万円を支払ったとしたら――。

妙な満足感を覚えるかもしれません。

「してやった」という感覚。自己満足と言えばそれまでですが、それもまた接待の一部なのでしょう。

お得感とは何か

結局のところ、あの場に“お得感”を見出すかどうかは人それぞれです。

金額だけを見れば決して安くはありません。

しかし、関係性の構築やビジネスの潤滑油として機能するなら、それは必要経費という考え方もあります。

私の本音

とはいえ、私はよほどの接待の必要性を感じない限り、自ら進んで行きたいとは思いません。

静かに語り合える店で、落ち着いて飲むほうが性に合っています。

渋谷の夜は奥が深い。

3,000円のはずが20,000円になる世界を体験しながら、日本の大人の文化を少しだけ学んだ夜でした。