40代で仕立てた、フルオーダーという選択
40代の頃、私はセミオーダーではなく、あえてフルオーダーでスーツやコートを仕立てました。
スーツが2着、コートが2着、そしてジャケットが1着。
当時は体型も安定しており、「長く着られるだろう」という確信がありました。
既製品では得られないフィット感、自分の体に合わせて作られたという満足感。
フルオーダーには、確かに特別な価値があります。
違和感を覚えたのは、コートだった
ところが65歳になった今、
その中で特に違和感を覚えるのがコートです。
サイズが合っていないわけではありません。むしろ、寸法自体は今も「ジャスト」です。
それなのに、鏡に映る自分の姿が、どこか貧相に見える。この感覚は、なかなか受け入れがたいものでした。
胸の上の筋肉が、静かに落ちていた
原因ははっきりしています。胸の上部、いわゆる大胸筋の上の部分が、年齢とともに落ちていたのです。
コートは特に、胸から肩にかけての立体感で印象が決まります。
そこが削がれると、どれだけ良い生地で、どれだけ丁寧に仕立てられていても、急に頼りなく見えてしまう。
これは正直、かなりショックでした。
身長は縮み、体重は変わらないという錯覚
20代の頃から比べると、身長は確実に縮んでいます。
一方で体重は、「そんなに変わっていない」と思い込んでいました。
しかし実際には、筋肉が落ち、別の部分に重さが移動していただけ。
数字だけでは分からない変化が、確実に体には起きていました。
まずは、胸の上部に特化して鍛える
気づいた以上、何もしないわけにはいきません。
まずは、胸の上の筋肉を鍛えることに特化したトレーニング方法をネットで調べ、現在、実践中です。
闇雲に鍛えるのではなく、どの角度で、どの負荷をかけるか。
65歳だからこそ、論理的に、計画的に取り組む必要があります。
プロテインも、戦略的に
若い頃のように、「とりあえず飲めばいい」という考え方は通用しません。
トレーニング後のタイミング、摂取量、日々の食事とのバランス。
プロテインも、体づくりの一部として、きちんと考えて取り入れています。
ボディメイクは、年齢を重ねてからが本番
計画的なボディメイクは、若い頃よりも、むしろ今の方が重要だと感じています。
放っておけば、体は静かに、しかし確実に変わっていく。
だからこそ、意識的に手を入れなければならない。
鍛えても、若い頃には戻らない現実
テレビでプロレスラーを見ていても、若い頃と比べると、体の印象が変わっている人は少なくありません。
どれだけ鍛えていても、年齢による変化は避けられない。
その現実は、自分自身にも当てはまります。
それでも、取り戻したいラインがある
若い頃の体に完全に戻りたいわけではありません。
ただ、フルオーダーで仕立てたコートを、もう一度、納得できる姿で着たい。
そのために、焦る気持ちを抑えながらも、今日もトレーニングを続けています。
年齢を重ねても、「似合う」を更新していく。
それもまた、大人の装いの一部なのだと思います。

