アメリカが作る「ヨーロッパ文学映画」が好きな理由

カルチャー

アメリカが作るヨーロッパ文学映画が好き

私は、ヨーロッパの文豪の作品を「アメリカ」が潤沢な資金をかけて映画化した作品が好きです。

ジェーン・オースティン、アレクサンドル・デュマ、チャールズ・ディケンズ、
トマス・モア、イアン・マキューアン、アガサ・クリスティ、
ウィリアム・シェイクスピア、トルストイなど、
名だたる作家の原作が思い浮かびます。

映像美とスケール感の重要性

やはり映画は、ある程度お金をかけて、
映像が美しくなければ楽しさも魅力も半減します。

制作費や時間を十分にかけないと、
急いで作った2時間ドラマのような仕上がりになってしまうでしょう。
特に歴史ものや文芸大作ほど、その差ははっきりと表れます。

歴史大作はアメリカ制作がしっくりくる

ポップでカラフル、可愛らしい企画もののフランス映画も魅力的ですが、
やはり重厚な歴史大作となると、アメリカ制作の映画がしっくりきます。

スケールの大きさと、細部まで作り込まれた美術や衣装は、
物語への没入感を大きく高めてくれます。

映画から影響を受けるヨーロッパ的マナー

こうした映画を観ていると、
ヨーロッパ的なマナーや価値観に影響を受けることがあります。

ある映画では、貴族のディナーの席で、
伯爵家の令嬢が粗野な青年に
「ディナー中、手をテーブルの下に置いてはいけません」
「テーブルクロスの下に、銃やナイフを隠していると思われます」
と注意する場面がありました。

ポワロの言葉に感じた余裕

また、別のドラマでは、
社交的なマナーをあまり知らず、それを気にしている女性に対し、
ポワロがこう語ります。

「気にすることはありません。
そんなものは、先人たちが知恵を絞って作り出した俗物にすぎません」

形式に縛られ過ぎない、この余裕ある考え方が印象に残っています。

食事シーンで目が行く所作

映画を観ていて感心するのが、ナプキンの使い方です。
ヨーロッパの人たちは、本当に自然で上手に使っています。

ワインを飲む前に口元の油分を拭き、
グラスに油が付かないようにする所作は、とても美しく感じます。

スープを飲むシーンの不思議

映画の食事シーンで、特に難しそうだと感じるのがスープです。

中華料理のおたまのように豪快ではなく、
小さなスプーンで手前から静かにすくい、
音を立てずに飲む姿には、毎回感心させられます。

体の大きなヨーロッパの人たちでも、
一気に飲みたくならないのだろうかと、
つい余計なことを考えてしまいます。

エレガンスとは何か

映画の中には、貴族の定義が語られる場面もあります。

「貴族とは、エレガンスさを極めること」

この一言には、妙に納得してしまいました。

映画が与える静かな影響

こうして振り返ると、映画は物語を楽しむだけでなく、
立ち居振る舞いや価値観にまで、静かに影響を与えてくれます。

知らず知らずのうちに、
少しだけ所作を意識している自分に気づくこともあります。
それもまた、映画の楽しみ方のひとつなのでしょう。