今年の夏も、本当に暑かったですね。毎年のように「過去最高気温」が更新される中、私はここ数年、日本のどこが本当に涼しいのかを自分の足で確かめています。目的は、老後の季節ごとの生活拠点を見極めるためです。
北海道の夏は本当に涼しいのか?
まず向かったのは北海道・富良野。
「北海道なら涼しいだろう」と思い込んでいましたが、無風の時は驚くほど暑い!
日差しの強さは本州と変わらず、体感的にはむしろ湿度が低い分、直射日光の熱が肌に刺さるようでした。
続いて訪れた青森県弘前も同様で、真夏は30度を超える日も多く、想像以上に暑く感じました。
「北海道や東北=涼しい」というイメージは、もはや過去のものかもしれません。
もしかすると、さらに北の稚内あたりまで行かないと、“本当の涼しさ”は感じられないのかもしれません。
北関東の避暑地:標高がもたらす快適さ
一方で、私がよく訪れるのは北関東の高原地帯です。
特に軽井沢(標高約1,000m)は、日中は日差しが強くても、木陰に入ると驚くほど涼しい。
夜はクーラーを使わずに快眠できます。
さらに、自分の物件がある那須高原(標高約1,100m)も快適です。
森に囲まれた環境では、朝晩はむしろ肌寒いくらい。
自然の風と木々の香りの中で過ごす時間は、まさに“夏のご褒美”です。
一方、熱海・伊豆山(標高約400m)の別荘も時々利用しています。
標高が低いため、無風の日は確かに暑いのですが、海風が通ると一気に心地よくなります。
この「風」の存在が、快適さを決める重要な要素だと実感しました。
感じたこと:本当に重要なのは「標高」と「風」
実際にいくつもの地域を歩いてみてわかったのは、「涼しさ=標高+風」ということです。
標高が上がるほど、1,000mで約6℃気温が下がると言われますが、
それに加えて、風の通り道にあるかどうかが体感温度を大きく左右します。
特に最近は、地球温暖化の影響で、かつて避暑地と呼ばれていた地域でも猛暑日が続きます。
これからの時代は、単に「涼しい場所」ではなく、
自然の風・標高・湿度のバランスを考えた“気候設計型の暮らし”が求められるのかもしれません。
まとめ:老後を見据えて「夏の拠点」を選ぶ
これからの日本では、「夏をどこで過ごすか」が老後の生活満足度を左右します。
都市の便利さを捨てずに、涼しく穏やかに暮らせる地域――そんな拠点を今から少しずつ見つけていきたいですね。
次の夏は、さらに北の地域や高原地帯を訪れて、
自分にとって理想の「夏の住まい」を探す旅を続けていこうと思います。
