ようやく終わった負動産の整理
千葉に複数所有していた、いわゆる“負動産”の最後の処理(売却)が、ようやく完了しました。
長年抱えていた問題が一区切りついた安堵感はあるものの、今回の結末は決して単純なものではありませんでした。
正直なところ、気持ちの整理には少し時間が必要です。
なぜなら、最も売りたくなかった相手に、結果的に土地が渡る形となったからです。
使い道のない1200㎡の空き地
問題となっていたのは、約1200㎡の使い道のない空き地。
遠方にあるため管理が大変で、年に何度も足を運び、草刈りや維持管理を行ってきました。
さらに固定資産税の負担、大木による倒木リスク、近隣への影響など、所有し続けること自体がリスクとなっていた土地でした。
不動産会社による“買取”という話
そんな中、不動産会社が「自社で買い取る」という話を持ちかけてきました。
手間から解放されるならと、私は価格を大幅にダンピングし、さらに今年度分の固定資産税も負担する形で契約に応じました。
契約時には、登記は不動産会社ではなく“次の買主”になると説明を受けていましたが、深くは気にしていませんでした。
とにかく早く手放したい、その一心だったのです。
登記直前に知った“買主の正体”
契約が成立し、司法書士が登記手続きのために遅れて訪れたその時。
登記原因情報や申請書の買主欄を見た瞬間、言葉を失いました。
そこに記載されていたのは、私が「この人だけには売りたくない」と明言していた、対立関係にある近隣の人物の名前だったのです。
不動産会社は、その事実を一切伝えないまま契約を進めていました。
結果的に、この取引は“買取”ではなく、実質的には仲介に近い形だったと言えます。
釈然としない思いと現実
正直、だまされたような感覚が残りました。
不動産会社は、私とその人物の関係が良好でないことを理解していたはずです。
それでもなお、裏で交渉を進め、契約成立のわずか2日後にはその相手へ転売する段取りが組まれていた。
この事実は、簡単には受け入れられるものではありませんでした。
それでも手放して良かった理由
ただ、感情とは別に、冷静に考えれば見えてくるものもあります。
あの土地は、維持コストとリスクばかりがかかる資産でした。
遠方まで何度も通う必要もなくなり、時間と労力の負担は確実に軽減されます。
多少なりとも現金も手元に残りました。
あのまま所有し続けていた場合の将来的なリスクを考えれば、今回の決断は“次のステップに進むための整理”だったとも言えます。
怒りは判断を曇らせる
思い返せば、対立していた相手からは「こんな土地、誰も買わない。俺が買ってやろうか」と高圧的な態度で言われたこともありました。
先代所有の昭和40年代から金銭トラブル関係にあって、当方が現在までかなりの金銭負担をしてきた人物です。
その記憶が強く残り、「この人だけには売りたくない」という感情が判断に影響していたのも事実です。
しかし、徳川家康の言葉にあるように、「怒りは敵」。
感情に囚われることで、本来合理的に判断すべき局面を歪めていた可能性も否定できません。
前に進むための決断
今回の取引には、納得しきれない部分も確かにあります。
ですが、過去にとらわれ続けても状況は変わりません。
重要なのは、この経験をどう捉え、次にどう活かすか。
そう考えたとき、今はただ一つ、「前に進む」という選択しかないと感じています。
複雑な感情を抱えつつも、ひとつの区切りを迎えた今回の売却。
結果として、これで良かったのかもしれません。
