人は環境で変わる ― 能力も人格も「場」が作っていく

ライフスタイル

25年間通い続けて感じた事

以前もQBハウス関連の記事を書きましたが、私はもう25年ほど、定期的に通い続けています。

月に一度、チケットを利用して現在は1300円。

非常に便利ですし、短時間で済むので、生活の一部になっています。

ただ、長年通っていると、色々な変化も感じます。

接客レベルの変化

今まで、本当に様々な技術者に担当してもらいました。

しかし、初期の頃と比べると、現在は接客レベルがかなり落ちているように感じます。

もちろん、全員ではありません。

丁寧な方もいます。

しかし全体として、“余裕”が減った印象があります。

「安く切ってやっている」という空気

特にベテランの技術者になると、以前はもっと高単価の店で働いていたのではないかと思う事があります。

技術自体はしっかりしている。

しかし、どこかに、

「安い値段で切ってやっている」

という空気を感じる事があるのです。

これは個人の問題というより、環境の影響なのかもしれません。

人は環境に適応していく

人間は、想像以上に環境へ適応します。

厳しい環境では、厳しいなりの人格や能力が形成される。

逆に、甘い環境では、甘い人格になっていく。

良くも悪くも、人は“場”に影響される生き物なのでしょう。

会社組織でも同じだった

これは会社勤めをしていた頃にも、強く感じました。

優秀な人材が退職すると、

「これで会社は困る」

と思う事があります。

しかし実際には、その空席に入った人材が、徐々に適応して能力を発揮し始める事があるのです。

今まで埋もれていた能力が、役割を与えられる事で表面化する。

人間には、そういう面があります。

モンスター社員も環境が作る

逆のケースもあります。

会社の中で、自分勝手に振る舞い、“モンスター”と呼ばれていた人が辞める。

すると安心するのですが、その後、そのポジションに入った人間が、徐々に同じような存在になっていく事があります。

最初は普通だった人間が、権限を持ち、周囲が許し、会社の管理が甘いと、独自ルールを作り始めるのです。

最初からモンスターなのではない

つまり、最初からモンスターなのではなく、環境がモンスターを育てていく。

これは非常に怖い事でもあります。

人間は、自分が許される範囲を徐々に広げていくからです。

だからこそ、組織には一定の規律や緊張感が必要なのでしょう。

歴史でも繰り返される構造

これは歴史でも似たような事があります。

理想を掲げて独裁者を倒した人物が、やがて自分自身が独裁者になる。

最初は高潔だったはずなのに、権力を持ち続ける事で変化していく。

人間の本質というのは、時代が変わっても大きくは変わらないのかもしれません。

有事が能力を引き出す事もある

一方で、厳しい状況が人間の能力を引き出す事もあります。

戦国時代などは、その典型でしょう。

平時では埋もれていた人物が、有事によって能力を発揮し、名将になる。

追い込まれた時、人間は本来持っていた力を出す事があります。

大人になると軸を持てる

ただ、ある程度年齢を重ねると、自分の軸を持てるようになります。

成功体験や失敗体験を積み重ねた大人は、悪環境でも完全には流されにくい。

「これは違う」

と、自分を保てるようになります。

もちろん簡単ではありませんが、若い頃よりは耐性が出来るのでしょう。

若い時期の環境は影響が大きい

しかし、10代、20代の頃は違います。

人格形成の途中ですから、環境の影響を非常に強く受けます。

悪環境へ入ってしまうと、価値観そのものが引っ張られてしまう。

これは本人の責任だけでは、防ぎきれない部分もあると思います。

それでも人は修正していく

ただ、人間は成長する生き物でもあります。

若い頃に悪環境で身についた癖も、年齢と経験を重ねながら、少しずつ修正されていく事があります。

極端だった考え方が、徐々にバランスを取れるようになる。

人生経験とは、そういう軌道修正の積み重ねなのかもしれません。

教育熱心な親の心理

教育熱心な親が、中学受験を重視するのも、結局は“環境”を重視しているのでしょう。

「私立の方が良い子が多い」

そう考える親も少なくありません。

つまり、子供がどんな環境に入るかで、人格形成が変わると考えているのです。

もちろん、私立が善で公立が悪という単純な話ではありません。

ただ、“人は環境に左右される”という感覚は、多くの人が持っているのでしょう。

紆余曲折が人生を作る

しかし、人生は一直線ではありません。

良い環境だけで育った人が、必ずしも魅力的とは限らない。

逆に、遠回りや苦労をした人の方が、人間的な深みを持つ事もあります。

紆余曲折があるからこそ、人は考え、悩み、成長する。

結局、そういう“揺れ”があるから、人生は面白いのかもしれません。